文学

最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集

最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集
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こんな人におすすめ!
  • パンデミックをテーマにした小説が読みたい
  • 日本でまだ紹介されていないSF小説を読みたい
  • ちょっとだけ希望を持って生きたい

本書は下記6人の作品を収録しています。

  • チョン・ソヨン
  • デュナ
  • キム・チョヨプ
  • ペ・ミョンフン
  • イ・ジョンサン
  • キム・イファン
宇宙人

イ・ジョンサンとキム・イファンは、日本初紹介!

キム・チョヨプ著『わたしたちが光の速さで進めないなら』
わたしたちが光の速さで進めないならこの記事はキム・チョヨプ著『わたしたちが光の速さで進めないなら』を紹介しています。...

どんな本ですか?

パンデミックをテーマにした小説で、韓国では2020年9月に出版されました。

次の6作品が収録されています。

  • 最後のライオニ(キム・チョヨプ)
  • 死んだ鯨から来た人々(デュナ)
  • ミジョンの未定の箱(チョン・ソヨン)
  • あの箱(キム・イファン)
  • チャカタパの熱望で(ペ・ミョンフン)
  • 虫の竜巻(イ・ジョンサン)

本書に参加した作家は全員、韓国SF作家連帯(SFWUK)に所属しています。

宇宙人

韓国SF作家連帯(SFWUK)は、2017年に設立された作家協会です。

チョン・ソヨンは初代代表でした。

なぜ読もうと思ったのですか?

放送大学の『世界文学への招待(22)』を受講して、韓国のSF小説に興味を持ちました。

私でも読めような本を図書館で探していて、見つけたのが本書でした。

作品のテーマがパンデミックであることも選んだ理由の1つです。

2023年を生きる私には、まだまだ身近なトピック。

いつか遠い過去の話になるけれど、その前に一度読んでおこうと思いました。

宇宙人

6人の作家による作品集になっているから、好きな作品が1つくらいは見つかるかもね〜。

心に響いた名言はありますか?

本書の中で一番印象に残った作品が『あの箱』です。

ステイホームが続き、人工知能と抗体を持つボランティアによって支えられる社会。

抗体保有者となった主人公は、生活のためボランティアに参加します。

下記のセリフは、そんな主人公が久しぶりに見た自宅の感想です。

以前は少しも汚いと思わなかった家は、改めて見ると荷物がめちゃくちゃに積まれ、荒れ放題だった。

『あの箱』

読み返してみると、ゴミ屋敷であることを匂わせる箇所がいくつもあります。

しかし、主人公と同じ目線で読んでいる私は、その箇所をスルーしていました。

宇宙人

自分の目が信じられなくなる…

変化はありましたか?

自分の目はありのままを捉えているか、考えるようになりました。

人を見る目も含めてです。

  • 嫌な隣人は、本当にイヤな奴か
  • いい先輩は、本当に善良な人間か

一歩引いて、俯瞰して物事を考えるようにしています。

まとめ

本書は6人の作家が1遍ずつ書いています。

ザ・SFといった話、切ない物語、コミカルな話など多種多様な作品が収録されています。

好きな作品あるいは気になる作家に1つは出会えるのではないでしょうか。